開発教育って何ですか?
まず、「開発」とは何でしょう。
ここでの「開発」は、リゾート開発といった言葉で使われる「開発」とは別の意味を持ちます。
開発教育の「開発」とは、「人間が人間らしく、共に生きる公正な社会をつくること」を意味します。
今日地球が抱えている様々な問題の多くはいわゆる「発展途上国」で起こっているように見えますが、先進国である日本に暮らす
私たちの生活と切っても切り離せない関係にあります。
その原因には私たちの社会が大きく影響しているということです。つまり、ただ世界の国々で起こる出来事を知識として得るだけでなく、
私たちひとりひとりがその問題に対してどういった態度で対応していくのか、解決に向けてできることは何なのかを考え、行動していこう
という姿勢を身につけるための教育が開発教育です。
「教育」という言葉から「学校」を連想してしまいがちですが、開発教育は学校内だけのものではありません。
家庭、地域など様々なところで開発教育に取り組んでいくことができます。
開発教育の定義
開発教育とは私たちひとりひとりが、開発をめぐる様々な問題を理解し、
共に生きることのできる公正な地球社会づくりに参加することをねらいとした教育活動
((特活)開発教育協会のウェブサイトより引用)
総合学習などで開発教育を取り入れるにはどうすればよいですか?
授業に開発教育を取り入れる場合には、以下の順序で授業の組み立てを行ってください。
1.主題を考える
授業を通して生徒に知って欲しいこと、考えて欲しいことは何ですか。
主題を明確にすることが、授業を成功させるうえで最も重要です。
開発教育で扱っている主題の例として以下のようなものがあります。
子ども、文化、食、環境、貿易、貧困、識字、難民、国際協力、ジェンダー、外国籍市民
2.授業の進め方を考える
上記 1. で考えた主題を伝えるためにどのような学習形態で授業を進めるか考えます。
開発教育の大きな特徴は、参加型の学習方法にあります。
参加型の学習形態の例
- 教室空間外
- 現場の調査、見学、スタディーツアー等
- 教室空間内
- ランキング、プランニング、フォトランゲージ、シミュレーション、ロールプレイ、ディベート等
当会は、講師の紹介や開発教育を取り入れた授業の企画サポートも行っています。
詳しくは、講師のご紹介についてのページをご覧下さい。
なぜ参加型で授業を行うのですか?
開発教育は知識伝達型ではなく、問題提起型の学習です。
授業があり試験を受けて何点で合格、といった性質の学びではなく、地球的な諸問題に関して当事者としてどのような態度をとるのかを、
生涯にわたって問い続けるものでなくてはなりません。
参加型の学習を通して、他者あるいは社会への関心を高め、問題への共感を伴いながら調べたり、
意見交換をして学びを深めていくということが大切なのです。
開発教育を授業に取り入れる上で、最も重要なことは何ですか?
開発教育を授業に取り入れる上で、最も大切なことは (1)主題(授業を通して伝えるメッセージ)と
(2)参加型(授業の手法)のバランスです。
開発教育を総合学習に取り入れる際に、“参加型"であることに重点を置くことは正しいといえるでしょう。
しかし、授業の手法ばかりを意識してしまうと、楽しくゲームをしながら授業が進んだものの、
結果的に何が伝えたかったのかという開発教育の本来の意味を忘れてしまいがちです。
参加型という手法を通して、しっかりとメッセージを伝えることが開発教育なのです。